僕として僕は行く。

旧・躁転航路

どこ出身とか

 基本的に近畿圏よりも東京近辺のほうが開明的というか先進的だとは思うのだけれど、関東の人間と話をしていてたまに「この辺だけは関東のほうが封建的なのかもしれないな」と思うのは、地域ごとのパワーバランスにかなり差みたいなのがあるらしいというところ。

 彼らの話を聞いていると、どうやら東京23区を頂点とする厳密なヒエラルキーがあって、埼玉とか千葉の人間がなぜかルサンチマンを持て余しているっぽい感じがあって、彼らが茨城や群馬を排撃している。対して、近畿圏は、大阪も京都も神戸も、お互いにそれぞれ良いところがある、自分たちが持っていないところがあると認めてる節がある。じゃあ滋賀和歌山奈良はどうなんだよとかいう感じはあるけど、まあ彼らは彼らでルサンチマンがややこしい感じにはなってないと思う。自嘲して田舎だということをあんまり言うのも聞いたこと無いし、まあ田舎といえば田舎だけど、大阪も京都も神戸も田舎な部分はいっぱいあるから、だからといってそれで引け目を感じさせたりはしてないと思う。滋賀は京都に近いし、和歌山は大阪に近くて、奈良は大阪にも京都にも出やすいから、その辺の境界みたいなのがかなり曖昧なかんじ。姫路とかのほうは知り合いいないからあんまりわからない。

 住んでるところとか育ったところでなんか偉くなったり見下したり見下されたりするのかなり不毛で無駄だと思う。というか意味ないと思う。なんであの手のトークであんなに盛り上がるのか理解できないけど、割と普遍的な話題っぽくて、色んな世代の人がああいう話で盛り上がってるから、はてなマークが結構でる。ナザレのイエスとかマグダラのマリアみたいな、なんか何処出身かみたいなのが重要になるの、2000年ぐらい前だと思う。まあ日本だと、江戸時代ぐらいまではどこどこのだれだれみたいなのあったみたいだから、200年ぐらい前だと思う。タイムスリップっぽい。冷静に考えて、千葉には千葉の、埼玉には埼玉の、茨城には茨城の、群馬には群馬の、良いところとか、雰囲気とかあるから、どっちが上とかないと思う。