僕として僕は行く。

旧・躁転航路

聖人君子になりたい

 友達がどんどん減っていく。多少のことではビクつかないと思っていた信頼関係が容易に壊れ、よそよそしくなり、やがて拒絶を何らかの形で示される。これは多分、その「多少のこと」の域が、僕と彼/彼女の間で微妙に隔たりがあることが原因のように思う。僕が多少のことだと思っていたことが相手にとって多少のことを越えていたのだろう。

 僕はやはりキャッチーな人間ではない。相手の言動に腹を立てれば5倍10倍でやり返す。だから聖人君子になれたらいいなと思う。何にも腹を立てることなく、全てを流れる水の如く受け取ることが出来ればよいのに。僕はまるで狭量で、その度に腹を立て、傷つき、そして悲しい結果となる。人が付いたり離れたりなんて一切計算できるものではない。聖人君子になれない僕は、そうやって少しずつ、まずは原則から受けれていく他ない。