僕として僕は行く。

旧・躁転航路

ど田舎で暮らす

 最近ど田舎で生活することに興味があります。田舎ではありません。ど田舎です。ど田舎のどこがいいかというと、まず、人がいないことです。人がいないとどうなるかというと、真夜中でも爆音で音楽を聞いたり演奏したりしても怒る人がいない。それなりに人が住んでいる場所でそういうことを近隣トラブルなしでやろうとすると、防音設備が必要になりますが、田舎だとそんなの必要ない。虚しくギターの音が山に野に吸い込まれていくだけです。

 単純に暮らしていくだけならど田舎のメリット多そうな気がするけど、人間、日銭を稼ぎご飯を食べていかなければならない。見落とされがちですが人間の維持コストは金銭に換算すると決して安くはない。維持コストですらそこそこかかるのだから、いわんや、更にバージョンアップしたりなんやかんやしたりするともっとお金がかかる。だけど、別に常に最新型のOSとソフトウェアを入れなくても人間は別に大丈夫です。常に新しい服を着なくても大丈夫だし、グランフロント大阪に通い詰める必要もない。ど田舎ならまず人が存在しないので、ちょっと井戸に水を汲みに行くぐらいなら全裸でも大丈夫だろうし、通い詰めるのも井戸ぐらいしかない。グランフロントに通い詰める時間、家にいれる、そうなると、暇が出来る。人間、暇だと、何か作ったり、あと何か考えだしたりするので、結果的に生産性が高まるように思う。

 そういや最近アルバイトやめたのでお金がないのですが別に特に苦しいということはなくて、お金がないと何をするかっていうと、ひたすら図書館で借りた本を読んだりギターを弾いたりするしかなくて、逆説的に生産性が高まってきている。これでお金があると、定期刊行誌の類を買いに外出したついでに外でコーヒーを飲んで1日潰したりだとか、あとギターうまくなんねえしもっと良い教則本があるはずだとかいって梅田に出かけたりする羽目になる。これは本当に望ましくない状況です。大体、本来的にはあるものだけで何とかなる気がする。もしくは、あるものを全部使い果たしてやっと本当に足りないものが見えたりしてくるんじゃないかと思う。

 お金がないとお金なくても何とかなる部分がほとんどで何とかならない部分は意外とないということに気付きます。後者は、たとえば行きたかったクラブイベントを諦めた上にそのストレス解消のために飲酒でもするかと思っても近場に飲みに行くお金すらなくてそのイベントのオープンの時間に合わせてふて寝する羽目になるとかそういう話です。これに関しては、自宅DJで多少は対処できますが、しかし、自分のかける音楽で自分一人で踊るのもなんか色々限界がある。予想外感が少ないし、何より爆音で聞けない。そうなると、やっぱりど田舎に行くしかないのだと再確認することができるので、まあ結果的にはやっぱりど田舎に住みたいです。