僕として僕は行く。

旧・躁転航路

サンボマスターとの再会

 ロックンロール的なものって音的にはほとんど面白く感じられないんだよねみたいな話をここでもちらほらしていたと思うんですが、ふとiTunesで再生してみたサンボマスターが最高にかっこ良くて、ああ〜ロックンロールってこういうことなのかな〜みたいな、少なくとも、あのロックンロールにしか出せないであろうあの高揚感みたいなの、忘れかけていた感じのあれを、サンボマスターの楽曲を聞いてるとそういうのが蘇ってきて、なんかすごく懐かしいような、まさに、ああ、そのぬくもりに用がある、っていう具合で。元々こういう、なんとも言えない、得も言われぬ、なんか全身の血が沸騰するような感じのが好きで、音楽を聞きまくるようになったのだったな、とか色々思い出すことがあります。

 昔は、そういう初期衝動的なものが無いものはダメな音楽だとか言っていた気もするし、そっからもうちょいすると、逆にそういうのはむさ苦しくてダメだみたいなことも言っていた気がしますけど、ソレはソレ、コレはコレということで、今となっては両方楽しめるような状態に来れたのだと思うと、少し感慨深いものがあります。

 偶然の符牒じゃないですけど、自分の作った音をスタジオに向けて聞き直したりしていると、乗ってるメッセージとかはともかくとして、音としては本当にストレートなギターロックで、あれ、俺こんなに素直だったっけな、とか。まぁ単純に色々やる技術が無いだけなんですけど。まあでも、そういう技術が無くても、3コードを、アンプでデカい音でガシャーンってやってるだけで格好いいのがロックンロールだし。
 もしかすると、なんか色々なものが示し合わせたかのように、僕の中だけでロックンロール・リバイバルを起こそうとしているのかもしれません。