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旧・躁転航路

シンポジウム「外国人学校ってどんなとこ?」に行ってきた

 シンポジウム「外国人学校ってどんなとこ?」に行ってきました。16:30終了のところ、都合16時には会場をでなければなりませんでしたが、退場までに感じたことなどをメモしておきたいと思います。

 

■シンポジウムに行った目的

1.単純にシンポジウムというものに行ってみたかった。
2.朝鮮人学校補助金問題に興味があるが、内実がよくわかっていなかった。
3.本よりも生々しい表現でそれを満たしたかった。

■内容

自分のためにも内容を全部まとめ直そうかと思ったけどだるいのでやめた。ただ、抱いた印象や感想を列記するならば、日本政府はあまり日本に住む外国人の生活に興味がないこと、同化主義をやめる代わりに一切補助もしませんみたいな空気をずっと出し続けてきて、アメリカ側に非関税障壁やろって行われて多少改善してみたこと。官庁レベルでは外国人教育にほぼやる気はないが、それじゃいかんということで「革新知事」美濃部亮吉地方自治体レベルで文部省の意向を無視して支援をはじめ、そのように地方自治体レベルでの支援でなんとか種々の外国人学校は経営できてきたということ、そしてその地方自治体すらも昨今は外国人学校を見捨てようとしてしているということ。などなど。
あと、これはかなり謎なのですが、高校無償化の議論をしていた菅政権が、延坪島砲撃事件が起こって、なぜかいきなり朝鮮人学校を補助の対象から外そっかな〜みたいなサスペンデッドな状態にして、その後野田政権でもそれは続き、んで政権奪還した安倍政権で打ち切りの方向に動いているというわけに繋がっている、ということだそうです。

 

■感想

1.シンポジウムは、大学の授業とは違って、主張が色濃くでるので、面白い。
2.知らないおじさんが喫煙室で中国の高いタバコをくれるが、まずい。
3.同志社女子大学「社会と外国語教育A」報告書:日本における外国人学校という、生徒たちが実際に足を運んで調べてきた授業の冊子が300円で買える。こういう足を使う授業はあまり経験がないのでしてみたかった。
4.冷静に考えると当たり前だが、受難の時なのは朝鮮人学校だけではない。ブラジル人学校やインド人学校も危機に瀕している。
5.ふと思ったのだが、金正日金日成の肖像を剥がせというのはある意味ライシテ問題の議論を応用できるのではないか。
6.ライシテのみならず、日本は一部でフランス的共和主義的な政策を外国人に対して施そうとしているのではないか。だとすれば、フランスが現在受けている挑戦に近いものが我々にも迫っているということなのではないか。