僕として僕は行く。

旧・躁転航路

世界に嫉妬した

 世界にはまだまだ僕が知らないだけで楽しいことが日夜起こっていて、しかもそれは僕がボーっとしている間にもそれぞれ終わりを迎えていて、でも一方でそこにちゃんとコミットして楽しんでいる人びともいるのだということを知った時、僕は多分生まれて初めて世界に嫉妬した。

 だから、僕は社会に出ていって、それを作る側に廻る前に、まだもっともっと社会を堪能し尽くさないといけないと思った。もっと遊ぶことに一生懸命になりたいと思ったし、もっと外に出たい。そうなるともっとお金もいる。ただ、そんな風にお金がかかったとしても、僕は、まあ人生楽しんだな、と思えるような部類に入りたい。自分より楽しんでいる人を妬まないで済むぐらい、飛んだり跳ねたり、笑ったり泣いたりして、まだ知らないこの世界の味を堪能し尽くして、もうお腹いっぱい!と叫びたくなるぐらいになりたい。根本的にバカなので、何事も飽きるまでやる。飽きたあとのことは、飽きたあとで考えればいい。僕はこの嫉妬の炎を燃やし尽くすのに、今はハマっているのだ。