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僕として僕は行く。

旧・躁転航路

弱くなんかなかった

 地獄のような前職からようやく足を洗って、今日から新しい職場(そこは非常に「人間的な最低限度の文化的な暮らし」が可能な場所だ)に通っている。といっても、今日はGWの真っ只中で、カレンダー通りの現職ではまた連休に入るから、本当に就業開始と言えるのはこの連休が明けたあとのことだ。連休でちゃんと休みがあるというのは、当たり前のことなのかもしれないが、今は本当にそれがありがたく、何物にも代えがたい喜びを感じている。

 前職で過ごした1年間は、長い、とてつもなく長い、終わりのないトンネルにいるような気持ちでいたように思う。だから、まだトンネルの暗さに慣れてしまったこの目は外の明るさについていけないけれど、何とか薄目で後ろを振り返ってみれば、とにかくトンネルから抜け出すために何とかスキルを磨いて、そしてそれを30時間寝ていない体のままで何とか売り込みに歩き回った自分の姿が見える。まだまだプロフェッショナルとは言えない僕の各種スキルではあるけれど、でもスキルそのもの以上に、そうやって様々なツールを自ら身につけていく姿勢こそが評価されて現職でのポジションに繋がったのだから、たった1年とは言えど、よく頑張ったのではないかと思う。

 そうしてトンネルの中にいた頃よりも、更にもっと前のことを振り返ってみれば、僕は実はタフな部分もあったのではないかと思えてきた。たとえば作曲だって誰かに教わったわけでもないし、DJだってそう。翻ってみれば塾講師も大学受験も、誰かに手取り足取り教わったわけではなく、常に周囲の人々の助言や助力を得ながらも、ベースにあったのは常に僕自身の工夫し取り組む力だったように思う。

 これから先は僕の人生を奪おうとしてくる様々なものに対して決して譲り渡さないことを忘れないで、僕に本当に必要なことをもう一度明確にして、そこに邁進していくだけだ。

 僕は弱くなんかなかった。強いところだってあった。地獄を通り越して僕はそれを知った。それと同時に、地獄のさなかにいる人の気持ちもわかった。僕はたまたま強かったからそこから抜け出せた。運がよかったとも言える。

 弱くなんかなかった僕は、もうすぐ27歳になる。残念ながら27歳で命を落とすようなロックスターになるのは間に合わないかもしれないけれど、それを除けば僕は今から何にだってなれるし、なってみせる。弱さだけでない自分を見出したように、空虚なだけじゃない自分を、いつか見出だしてやれるように。