僕として僕は行く。

旧・躁転航路

楽になりたい

 楽になりたい、そんな気持ちで何かを選択するのは本当に良くないことなのだろうか。今はもう、成り行きに全て身を任せていたら、何もかもがしっちゃかめっちゃかで、てんで収拾がついてない。何とか毎日生き延びて、どうにかこうにかやり過ごして、たまの休みは体が動かない。
 どこかで、みんなそんなもんだよと自分に言い聞かせて、気付いたらボロボロのお爺さんになってるような、そんな生き方でもいいんじゃないかという声が聞こえる。でも、そんな訳がないだろう。いったい誰の人生なのだこれは。
 だから、楽になりそうなところに身を置いて、それから自分の人生を人生に奪還するということは、それは一概に逃避なだけではないのじゃないか。それこそが今の僕に最も必要なことなのではないか。そうやって自己肯定を必死にしようとするけれど、色んなしがらみや疲労なんかを言い訳にし続けてきて、僕はいつ、僕に戻れるのだろうか。