僕として僕は行く。

旧・躁転航路

古墳行った

 古墳行った。なんで古墳行ったかというと、大学の一般教養の授業のレポートの課題に必要なので。6年生なのにそんな授業とってるというところで僕の単位取得状況の厳しさとかをみなさんには察してほしい。


今城塚古墳

 行ったのはここで、なぜか地図にピン2本刺さった。古墳、思っていたよりもコンテンツ性高くて面白い。すぐとなりに古代歴史館が併設されてて、今城塚古墳にかぎらず、この辺りの古墳事情とか色々教えてくれる。全然知らなかったけど、この辺りの古墳は割とすごいらしい。

 今城塚古墳は、継体天皇のお墓なんだけど、宮内庁が、太田茶臼山古墳継体天皇のお墓ですと公表してるので、なんかおかしなことになってるらしい。ちなみに、太田茶臼山古墳も割と近いので、そのうち行きたいけど、なんか宮内庁指定されると、勝手に侵入したりしてはいけなくなるので、行っても仕方がないかもしれない。ということは、僕は継体天皇の実質的なお墓に侵入してきたわけだけれど、それはなんかちょっとまずい気がする。僕に限らず、近隣の子どもたちがサッカーしまくってたし、あとなんかあのウネウネして進むスケボーのパチモンに乗り続けている子どもたちもいたから、あの子らも割とまずい感じになってる。あと散歩してるおじいさまおばあさまもかなりいた。もし継体天皇の霊が本気出せば、全員神罰が下る。

 で、古墳がどういう風に面白かったというと、まず見た目は完全に森だったところとか、あとはにわは意外とデカいとか、色々な発見がある。あと、古墳の作り方みたいな話が紹介されてて、測量とかちゃんとやったりしていて、これはもはや公共工事のレベルだと思った。日本人が公共工事好きなの、1700年前からだから、もう辞められないと思う。「コンクリートから人へ」って1700年ぐらい言い続けたら状況は変わるかもしれないけど、普通に考えて一つの言説が1700年間有効であり続けるのは困難なことで、今から3700年まで同じこと言い続けるの、めちゃくちゃ難しいと思う。

 あと、野外に「はにわのお祭りの様子」とかいって、はにわのレプリカがめっちゃ並んでるところとかあったし、陵墓の上は完全に森だった。もし僕がこの地に住むギャングだったら、はにわのお祭りは全てなぎ倒して破壊するし、森では違法薬物を吸って爆音でレイブパーティーしながら乱交パーティーとか催して、もし警察来たら、水濠にかかる橋を落として侵入を防いだ上で、森の頂上から十字砲火で撃退したりしていたと思うけれど、そういうことが行われている様子は一切なく、かなり平和で、ヤンキーみたいなのもいたのはいたけど、ヤンキーが集まってるところになぜか近所のおじいちゃんみたいな人も混ざって微笑ましそうにしていたから、この地のヤンキーはかなり温厚で、文化的なものに対する高い理解度や、極めて高度に宥和的である様子が伺えた。

 このように、古墳に行くと、様々な発見が可能であることからも、また違う古墳に行ってみたいと思った。でも一個だけ最悪な体験があって、古代歴史館にいた学芸員のおばあさんが来館者全員にめちゃくちゃ知識を披露しまくっていて、僕は彼女に見つからないようにするのに苦心するあまり10分ぐらいしか見れなかった。なので、次回古墳に行くときには、学芸員というリスク要因をしっかり考慮にいれていきたい。