僕として僕は行く。

旧・躁転航路

アイドルは、いらない。

 AKBとか、アイドルって本当に見ていて辛いと思う。ああいう風に自分を商品化してるのも見てて辛いけど、まあそれは彼女らが進んでやってることなのかもしれないから何とも言えなくて、でもそれ以外にも選挙したりとか恋愛禁止だったりとかは本当に辛いし、見ないようにしててもある程度開いた状態で情報を取り入れてると否応なく入って来て本当に辛いと思う。

 恋愛禁止っていうのは特にむちゃくちゃだと思うし、普通に人権侵害な気がする。アイドルだって人間だし普通に恋愛したくなったりするし実際してみる権利はあると思うんだけど、誰もがアイドルは恋愛禁止っていうのが当たり前になってるし、そんな社会はさすがに異常だと思う。あと、それに誰も異を唱えていないっていうのもますます異常さに拍車をかけている気がする。それで、恋愛してたのがばれたから、秋葉原から博多に左遷されるのもおかしいと思う。博多の人たち立場ないと思う。

  こう考えると、AKBは辛くない要素が何一つとして無い気がする。ああいうのを求めてしまう社会って本当に病的だと思う。もはや彼女らにまつわる言説の一切が辛いので、個人的にはまじで勘弁して欲しいと本気で思ってるんだけど、世の中の人はあんまりそうは思ってないっぽくて、ますます辛くなって、一番立つ瀬が無いのが僕みたいなリベラル気取り野郎なのかもしれないとか思う。頼まれてもいないのに世の中の辛い出来事を見て勝手に悲しんでるの、構図だけみればなかなか滑稽な気がするし、そうやってニヒリストっぽく自嘲でもしてないと乗り切れない現実がバシバシ入ってくるので、なんかちょっと世の中の出来事の辛さの構成比がバグってきてるんじゃないかなとか考えてるけど、そんなのの適正値とか多分ないし、感じ方の問題なんだと思う。僕としては、いたって真っ当な理路を踏まえた結論としてこういうことを考えているのだけれど、誰も同じこと言ってる人いないし、なんか何かとおかしい気がするけど、本当におかしいのが誰なのかっていうのは特定できない。だけど、やっぱり僕は、今みたいな社会を受容してはいけないと思うし、そこを譲ってしまったら何か大切なものを失ってしまう気から、最後にやっぱりこう言わないといけない。アイドルは、いらない。