僕として僕は行く。

旧・躁転航路

「ヘブン」(川上未映子)について (2)

ヘヴン作者: 川上未映子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/09/02メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 260回この商品を含むブログ (238件) を見る ※すみません、(1)では言い忘れましたが、ネタバレを多分に含みます。 (2) 倫理と同情の物語として 功…

「ヘブン」(川上未映子)について (1)

ヘヴン作者: 川上未映子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/09/02メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 260回この商品を含むブログ (238件) を見る ※追記:ネタバレいっぱいあります。 (1) スティグマをめぐる物語として 『あの子たちは―クラスのみん…

「ケガレ」 読んだ

ケガレ (講談社学術文庫)作者: 波平恵美子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/13メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (4件) を見る タイトルだけ見れば、なんかの小説っぽいけど、そういうわけではなくて民俗学の文庫本です。…

『当事者』の時代 読んだ

「当事者」の時代 (光文社新書)作者: 佐々木 俊尚出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/03/16メディア: 新書購入: 3人 クリック: 93回この商品を含むブログ (43件) を見る "常に市民は、権力に蹂躙され、か弱い被害者。そういう型から逸脱した原稿は、新聞の…

『ディアスポラ紀行』『在日の耐えられない軽さ』を読んだ。

ディアスポラ紀行―追放された者のまなざし (岩波新書 新赤版 (961))作者: 徐京植出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/07/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (28件) を見る 在日の耐えられない軽さ (中公新書)作者: 鄭大均出…